Payara の歩み (2016-12 版) (ja)

この記事は Payara Advent Calendar 2016 の 14 日目です。昨日は「Payara の JDBC サポート機能」です。

今回は、Payara の歴史について振り返ってみたいと思います。

Payara 4.1.144 (2014 年 12 月)

Payara Server 最初のリリースです。当時の Payara は GlassFish 4.x の商用サポート・プロジェクトであり、Payara 4.1.144 も GlassFish 4.1 のバグフィックス版という位置づけでした。

Payara 4.1.151 (2015 年 1 月)

Payara の独自色が姿を見せ始めたリリースです。JBatch に大きな機能拡張があり、従来は永続化マネージャーに Java DB (Apache Derby) のみ使用可能であったものが、MySQL、PostgreSQL、Oracle および DB2 にも対応するようになりました。また、現在の Payara に欠かすことのできない Hazelcast が初めて組み込まれたのも、このリリースです。GlassFish 4.1 で切り捨てられた多国語化対応も、このリリースから復活しています。

Payara 4.1.152 (2015 年 5 月)

Payara Micro はこのリリースで初めて登場しました。構成済みドメインとして GlassFish 4.1 互換の domain1 に加え、プロダクション用途に合わせてチューニングを施した payaradomain も同梱されるようになりました。ただし、起動時にドメインを省略できず、domain1 または payaradomain を明示しなければならない制約がありました。JDK 9 上で動作するようになったのもこのリリースからです。

Payara 4.1.152.1 (2015 年 5 月)

Payara 4.1.152 で管理コンソールに致命的なバグが発見されたため、緊急リリースされたものです。Payara で初めてのパッチリリースとなります。

Payara 4.1.153 (2015 年 7 月)

このリリースでは、Payara Micro に大幅な拡張が施され、API が整備されました。PayaraMicroRuntime クラスや HTTP Auto-binding もこの時に導入されています。また、Payara Blue と呼ばれる、IBM AIX 向けの Payara Server と Payara Micro がラインナップに加わりました。payaradomain 導入によってドメインを省略できなくなった問題についても、ドメイン省略時には domain1 が自動的に選択されるように修正されました。私が管理コンソールの Hazelcast 設定画面を日本語化して Contributor となったのがこのリリースです。

Payara 4.1.1.154 (2015 年 11 月)

このリリースからベースラインが GlassFish 4.1.1 となりました。コンポーネントも GlassFish 4.1.1 と同期するように見直されています。このリリースの新機能として、ログのローテーションを Off にする機能が追加されています。

Payara 4.1.1.161 (2016 年 2 月)

このリリースから、管理コンソールの配色が Payara 独自の、紺色をベースとしたものに変わりました。新機能として、CPU や VM などの状態を監視して結果をログに出力する Health Check Service が追加されました。Health Check Service の実装を皮切りに、Payara は商用サーバーにふさわしい本格的な監視機能を整備し始めることになります。

Payara 4.1.1.161.1 (2016 年 2 月)

Payara 4.1.1.161 の Metro 周りのバグを修正した緊急のパッチリリースです。

Payara 4.1.1.162 (2016 年 5 月)

このリリースと時を同じくして、GitBook ベースの新しいドキュメントが公開されました。Payara 全体としては使用状況をレポートする Phone Home が追加されました。また、Payara Micro では Uber Jar や Maven リポジトリからのデプロイ (GAV deploy) が導入され、マイクロサービスのプラットフォームとしての機能を強化しています。

Payara 4.1.1.163 (2016 年 8 月)

このリリースでは、新たに 2 つの監視機能、Notification Service と Request Tracing Service が追加されました。Request Tracing Service はこのリリースではプレビュー版の位置づけでした。

Payara 4.1.1.164 (2016 年 12 月)

このリリースでは管理コンソールの Hazelcast 設定画面が再構成され、新たに Hazelcast クラスタ・メンバーの一覧を表示できるようになりました。また、ログ出力形式として ULF (Sun GlassFish v3)、ODL (Oracle Fusion Middleware/GlassFish 4) に加え JSON を選択できるようになりました。Payara 4.1.1.163 ではプレビュー版の扱いだった Request Tracing Service は正式版となりました。Payara Micro 独自の機能としては、Uber Jar とそうでない場合でコンテキスト・ルートの設定基準に差異があったものが、Uber Jar 側の基準に統一されました。

Payara 4.1.1.171 (2017 年 第一四半期)

Coming soon... 期待しましょう!