GlassFish Users Group Japan 勉強会 2017 Winter

この記事は Java EE Advent Calendar 2017 の 20 日目です。昨日分は @kikutaro_ さんの「Payara-Examplesで始めるJava EE」です。

昨日 (12 月 19 日) に GlassFish Users Group Japan で勉強会を行いました。前回の催し物が 6 月に行った Payara との共催イベント Payara初来日記念!「Payara Meetup」で、ユーザー会単独の催し物としては 2015 年 9 月 16 日の 帰ってきたGlassFish Users Group Japan勉強会 以来となります。企画当初は週末を使った Payara Micro のハンズオンを検討していたのですが、Payara Micro の機能は現在では多岐にわたるため、基本編と応用編に分けて実施するのが妥当なこと、そして何よりハンズオン資料が全く手つかずの状態で (ごめんなさい)、ハンズオン会場の第一候補であったカサレアル様に 12 月 19 日の勉強会開催を打診して、快く引き受けてくださいました。カサレアル様、ありがとうございます。

今回は初めての試みで、勉強会と忘年会 (懇親会) を 19:00~22:00 の間に完結させようと、勉強会をショート・セッション (20 min) × 3 にして 20:30 までに終了させ、その後 1 時間強を忘年会 (懇親会) に充当しました。

勉強会&忘年会について

セッション 1 -- MicroProfileの概要と最新状況 (@n_agetsu)

1 本目は上妻さんのMicroProfileの話。スライドが公開されているので以下に挙げます。

上妻さんと言えば、トラブルシューティング、あるいは CDI のイメージが強く、MicroProfile のセッションと聞いて意外な方の方が多かったのではないでしょうか。MicroProfile の成り立ちから将来予定されている MicroProfile 2.0 まで、一通り網羅されていると感じました (※活動休止中ですが、実は私も MicroProfile の末端メンバーです)。一番嬉しいのは、MicroProfile 1.1 以降に導入された新 API のツアーです。私も立場上、MicroProfile API の仕様書を読むことがありますが、(英文か和文かということを抜きにして) 文章だけの説明となるため、数ページの仕様書を読んでもはっきりしないことがたった 1 枚の図説スライドに集約されると助かります。

セッション 2 -- Java EEでもOAuth 2.0!~そしてPayara Micro on Cloud Foundryで遊ぶ~ (@suke_masa)

続いて、多田さんから OAuth 2.0 のお話。

セッション副題に「遊ぶ」と入ってはいますが、そこまで易しい話題ではないです。セッション自体は過去の JJUG CCC で失敗したデモを見事成功させつつ、「ここは必ず押さえるべし」「ここは (ややこしいので) 必ず図に書いて理解すべし」と現役研修講師らしいアドバイスを交えたセッションでした。1 回 20 分のセッションで理解できるほど OAuth 2.0 は易しくはありませんが、このセッションをきっかけに多くの方が OAuth 2.0 のはじめの一歩を踏み出せたら、と思います。なお、OAuth 2.0 は Facebook 等で用いられている (はず) もので、Twitter で用いられている OAuth 1.0 とは全くの別物です。多田さん曰く「Struts 1 と Struts 2 くらい違う」―本来は同じ名前を冠してはいけないくらい違っているということですね。

セッション 3 -- 2018年のGlassFishとPayaraの動き (@khasunuma)

私のセッションです。コミュニティが知り得る範囲とは言え将来の計画 (コミュニティに伝えられているもの) を含んでおり、Safe Harbor Statement をどう書けばいいのかもわからなかったので、スライドは非公開とさせていただきました。GlassFish、EE4J、Payara がそれぞれ 2018 年に何を目指そうとしているのか、コミュニティ視点からご説明しました。大筋は以下の通りです。

  • GlassFish は EE4J 入りを目指しており、また、マイナーアップグレード (GlassFish 5.0.1?) が予定されている。ただし、今後は国際化サポート (日本語化) 等が削除され全体的にダイエットが図られる見込み。
  • EE4J には Java EE 8 の中核機能から 8 プロジェクトが新たに合流する見込み。スペックリードは全員入れ替え。JMS の共同スペックリードには Tomitribe の David Blevins (某 N 川氏曰くいろいろ熱い人)、JSF のスペックリードには Payara の Arjan Tijms、といった感じに。
  • Payara は現時点では 2018 年から Java EE 8 対応の Payara 5 がコミュニティ・リリースになる予定で、最初のバージョンは Payara 5.0.181。サポート契約者向けには Java EE 7 対応の Payara 4.1.2.181 も提供される。

忘年会 (懇親会)

GlassFish Users Group は設立以来、たとえ勉強会を開催しない年があったとしても、忘年会だけは欠かさず実施するようにしていました。私が会長になってからはその伝統は崩れてしまいましたが、今回はささやかながら忘年会を実施しました。年の瀬のこの時期にお店を予約するのは大変なので、ピザと飲み物 (ビール & ソフトドリング) のデリバリーにしました。

まとめ

やればできるじゃん!

2018 年は計画的に勉強会&イベントを開催したいと思います。ご都合が付きましたら、ぜひご参加ください。


明日はサーブレット黎明期 (Struts が登場するころまで) のお話についてお伝えします。例によってコードが一切出てこないお話ですが、WWW の誕生から Web アブケーションが誕生し、サーブレットをはじめとする技術が登場した背景について、私の知る限りでお話します。